機内食とか窓からの景色とか


実はビジネスクラスに乗るのは生まれて初めてで、航空会社の宣伝とかを見るとあんなこともこんなこともできる!みたいな幻想が膨らみまくりなので、乗る前から楽しみでしかたありませんでした。で、乗ってみたら、日本人の熟年女性グループが圧倒的に多く、その中にちらほらビジネスマンと新婚カップルが混ざるビジネスクラスの中で、僕の隣の席にはスイス人とおぼしきガイジンの若い女性が。いきなり幸先良いです(笑)。
席に落ち着いて、離陸するまで少し雑談。彼女は昨年から日本に来ていたのだが、たぶん就労ビザがないので就職はできなかったらしい。でも将来はスイス企業のマネジャーとして、日本に来るつもりだとのこと。機内でも日本の新聞、日本の雑誌をわざわざもらって読んでいたので、かなり勉強熱心な様子でした。僕が自己紹介してバルセロナのIESEに行くんだというと、「バルセロナスペイン語を勉強しに1ヶ月行ったことがあるけれど、素晴らしいところよ!街はきれいだし食べ物はおいしいし」と、しきりに強調してました。

さて、機内食ですがスイスエアーの機内食はオテル・ドゥ・ミクニの三國シェフが作ったメニューらしい。まっ白のランチョンマットを敷いたうえに、まず蒸し鶏の冷製のようなものと、色とりどりのプチトマトをあしらったきれいなお皿が出てきました。上にはナッツのようなものが散らしてあってこれもおいしい。

次に出てきたのはお肉。フォンドヴォーのソースにジャガイモとにんじん、ブロッコリーの付け合わせとともに煮込んだお肉が入っています。食べる前にアテンダントが粒こしょうを挽いてかけてくれました。これも美味。

でも本当においしかったのは、実はビール。「スイスのビール?日本のビール?」と聞かれ、スイスをチョイスして出てきたのが「Quöllfrisch」というブランドのビールだったのですが、ビールのあまり好きでない僕でも飲める、おいしいビールでした。


チューリヒには16時より少し前に到着したのですが、空から見たチューリヒ近郊の町並みは本当にきれいでした。木の茂る丘の途中までが切り開かれて畑になっており、ふもとを縫うように走る道と丘の間の斜面に、こぎれいな家がずらっと並んでいます。少し背の高くて大きな建物が見えるのは、教会でしょうか。空港に近づくにつれてそういう集落がいくつもいくつも見えてきます。そして、はるか遠景には雪をかぶったアルプスの山々。

一方、チューリヒから飛んだスペインのマドリードの空からの風景は、同じヨーロッパでも全然違います。赤茶けた土地を削って流れる川。平らなところにはあまり秩序なく、畑がばーっと作られています。こぢんまりした集落というのはあまりなくて、川に面して切り立った崖のある丘1つの上に、街が丸ごとぎゅっと圧縮されて乗っかっているような光景が見えます。着陸前の飛行機の窓から見える風景というのは、その国の都市や田園の成り立ちや農業の特徴などを教えてくれます。

そういう意味では、成田空港に着陸する前の飛行機の中から見た千葉のゴルフ場だらけの丘陵地帯は、日本を初めて訪れる外国の人たちの目にはどう見えているんですかね。「飛行場の回りが見渡す限りゴルフ場だらけ!日本人ってこんなにゴルフが好きなの?」とか、思われてるんでしょうか。変な勘違いをされていないことを祈りたい気分。

あ、それでビジネスクラスの中で結局juevesは何をしたかって?実は何もせずにひたすらPCに向かって仕事をしてました(涙)。あんなこともこんなこともしたかったのに、ざんねん。